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「キング牧師の力づよい言葉」を読んで
(4年生・男子)

  キング牧師は、黒人に対する差別をなくすために、非暴力で戦った人です。決して人をきずつけずに、少しでも差別をなくそうとしたことは、だれでも出来ることではなかったと思います。なぜなら、人に何かいやなことをされるとやられた人がやりかえしてけんかになるからです。
  昔、サトウキビ畑や、金のさいくつで働くため、アフリカに住んでいた黒人がどれいとして、アメリカやブラジルにつれてこられました。1888年、ブラジルで世界最後のどれい開放宣言で、どれいは一人も、いなくなりました。だけど、キング牧師が生きた、195、60年代、黒人は白人に、バスで席をゆずらなければならなかったり、学校やレストランの席も別にされたりする差別がまだ残っていました。
  キング牧師は、黒人が人間として、平等のけん利を手に入れる運動をしました。何度たいほされてもあきらめず、非暴力をつらぬきました。そして、1964年公民けん法を成立させました。
  キング牧師は、数々の言葉を残しました。その中で、
「にくしみはにくしみを引き起こします。愛だけがにくしみを消し去ることが出来るのです。」
という言葉が、ぼくは一番すきです。
  もし、にくしみや差別に暴力で対抗すると、けがをした人の家族や友達などが悲しみ、新しいにくしみが生まれます。そして、にくしみが続いて、消えることがなくなってしまいます。お互い納得する方法を、相手の立場を考えて見つけ出していけば、にくしみが続いていくことはなくなるのです。
  ノーベル平和賞を受賞した5年後の1968年メンフィスの活動中に、キング牧師は暗殺されました。今、キング牧師が生きていたら、黒人初めての大統領、オバマ大統領を見て、よろこぶだろうと思います。なぜなら、はだの色で判断されないで、能力ややる気などで決められるようになったからです。
  しかし、まだ差別は完ぜんには、なくなってはいないようです。差別をなくすためにこれからだれにでも出来ること。それはまず、相手の立場を考え、最初のにくしみを、一人一人が引き起こさないことだと思います。暴力をふるったり悪口を言わないことです。そんなことをされてもやりかえさないで言葉で伝えるのです。そうすると、差別もなくなり仲直りもできます。そして、みんなが平和にくらすことが出来ると、ぼくは思います。

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